090505_天狗のコル~西穂ロープウェイ

Cimg2044 5/5(火)5:20出発 天狗のコルからの出だしは、取り付きまで10mのトラバースから始まる。アンザイレンしてトレースの無いルートに取り付く。朝一番の登りは身体が慣れないから重い。1Pで残置の懸垂下降用アンカーにたどり着き、K嶋さん、E子チャンをビレイしながら登りを待つ。少し上がったところで滋賀県から来たパーティと交差する。
晴れ渡った視界で早朝の太陽を浴びた山々は美しい。

気分爽快で稜線を歩いていたのであるが、6:42岩稜帯で腰のカラビナに通しただけのバイルは、岩にひっかけて落としてしまった。昨日に続いて大失態。25000円のアックスがパアー。しょげて下を見たら、オッ、ピックで立っている私のアックスがある。傾斜は緩いのでBDのハンマーをアックス代わりにして下降。無事に回収ができた。
西穂を目指しアップダウンを繰り返す。西穂・独標と進むうちに出会うパーティ数が増えてくる。
Cimg2061_3 10:45西穂山荘到着。暫く休憩してロープウェイ乗り場に向かうが、ここは緊張感も薄れひたすら下山のルート。気温も高くなり、標高も低くなってきているので、緩んだ雪に足を取られ余計に疲れる。
12:00丁度のロープウェイに乗り込むことができ、やっと肩からザックをとくことができるようになった。

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090503_滝谷第4尾根

Cimg1986_2 5/3(日)6:00発いよいよ登攀開始。Kinは緊張のため食欲不振。でも水分補給だけは常にしておく。3人登攀で,、A,B,CカンテはK嶋さんがリード、Dカンテ3PはKinがリード。
生活用具の入ったザックは15kg以上。アイゼン・手袋でのハードな登攀となる。まだ本チャン経験の浅いE子チャンを褒め殺してでも登らさねばならない。足を置く場所ステップの見極めを下から指示しながら登らせる。
Kinはスリングの回収時に、左手のオーバー手袋と厚手の毛手袋を谷に落としてしまう。予備を持っているので何とかなる。でも次にE子チャンが使っていた(K嶋さんから借)アブミ1脚を回収したつもりがこれも落としてしまう。
バックアップをちゃんととらなかった私の責任だった。
8P目のDカンテに入り、Kinがリード。岩のしっかりしたところを探すが、周りは脆い岩ばかりで荷重がかけられない。9P目アブミを残置ピンだけでは足らなくて、キャメ0.5と0.75を二つ使い攀じ登る。
このピッチだけで1時間は要しただろう。もう時間の観念が薄くなってしまっていた。稜線に上がったのは18:00だった。

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090502滝谷第4尾根取り付き

Cimg1955 K嶋さん、E子チャンと私Kinとでこの連休に滝谷第4尾根~奥穂高~西穂高へ行って来た。昨年元当会会員のS夫婦と他会のM上さんがチャレンジしているが、今回は同ルートを全く違うメンバーでのパーティだった。昨年はK嶋さんは椎甲板ヘルニア、Kinは法事で京都へ帰省、E子チャンは入会したばかり。K嶋さんは昨年のリベンジで遣り切りたい気持ちで一杯だったが、私はそんなに興味なく、時をやり過ごしていた。直前になってネットで調べてみるとなかなか奥が深そう、でもルートファインディングが難しそう。いっちょやったるか!
1日目5/2(土)滝谷避難小屋から滝谷第4尾根を目指す。今日はスノーコルまでだが、4時間ほどしか寝ていなく、それにまだ体が山慣れしていなくて一番つらい登りだった。途中12:34雪崩と13:30雪崩の2回とも通過後に遭遇。生まれて初めて雪崩を目撃した。16:00にスノーコルの到着し、18:30にやっと雪洞が完成しやっと落ち着く。

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090411八ヶ岳_阿弥陀岳と赤岳

Cimg1875_3 Cimg1921 新人タンポポ訓練で、八ヶ岳_阿弥陀北稜と赤岳を登ってきた。タンポポメンバー3名とLokeと私kinさん計5名は、4/11 7:00美濃戸までの道悪を底の低い私の車で擦りながら駐車場に到着。二日間とも晴天に恵まれ、首筋に日焼け止めを塗り忘れたのでヒリヒリしながらの山行でした。
11日、昼前に赤岳鉱泉に到着し、昼飯を取ってからビーコン操作と捜索の練習を5回ばかり約1時間かけて行う。テン場周辺は踏み跡だらけだから適当にビーコンを埋め込み捜索に入る。近くまでは5分以内に入れるが、ピンポイントを探し当てるのにまた5分要し、どんどん死亡率が高まってしまうことに反省の弁あり。
ビーコン捜索練習の後、裏同心ルンゼでラッペルの練習をと思い向かったが、トレースは無いし急激な気温上昇で緩くなった雪に足を取られながらルンゼを詰めた。しかし一向にF1が見えない。どうも雪で埋まっているようだ。ラッペルの練習というよりラッセル訓練で2時間ほどやり過ごしてしまった。下りは大同心稜を適当にくだり、一般道から赤岳鉱泉アイスキャンディ横のテン場に戻る。
夜はおいしい「うどんすき」をいただいておとなしく就寝。

翌12日、3:20起床 5:10出発で阿弥陀北稜と赤岳を目指す。行者小屋を過ぎたあたりでタンポポメンバーのM田さんが股関節が痛いのでテン場に戻ることになる。今回一番がんばってほしかった彼女なのに。早くもリタイヤ。まだ山向きの基礎体力不足な感じ。でもあと1年山登りを継続してくれたら、しっかりしたカモシカのような足になるから頑張ってほしい。
1月にも阿弥陀北稜へ行ったのでルートがわかっていたはずだが、上部岩稜帯を右に見ながらトレースどおりに登っていったらピークに着いてしまった。ピーク手前でLokeが「ルートを間違えているよ」って下から教えてくれたが、敢えてロープを出すことも無かったのでこのまま雪道を登りきってしまった。
下りはノーマルルート~中岳~赤岳を目指す。アイゼン付けての下りは特に慣れていないと危ないので注意を促しながら下りる。この日は稜線に出ても特有の風は無く、本当にすばらしい登山日和だった。
赤岳も問題なく登り、360度のパノラマを楽しむ。10:10地蔵尾根に向かい下山。11:45赤岳鉱泉テン場に到着した。昼食を取っているとカモシカ親子がテン場のすぐ横まで近づいてきていた。みんなは大喜びだった。

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090320雪山講習会

090320015 3/20,21練馬山の会16名が谷川マチガ沢で、雪山講習会を行った。昨年まで富士山5合目で行ってきたが参加者が毎年減少し、今年は場所を変えての開催だった。富士山は馬返しから5合目佐藤小屋まで歩かねばならないし、テント泊なのでザックの重量もある。今回は、谷川岳山岳資料館の2階をお借りでき、ここまでアプローチ0分、マチガ沢まで30分、必要な登攀具だけ背負っての講習会だった。

1日目、私達以外は木曜日の夜に出てベースプラザで仮眠し、早朝に山岳資料館へ移動。私達は、20日朝発で9時過ぎに到着。でもこの日の天気は細かい雨が止むことなし降り続いている。午前中は2階で机上を行い、午後から雨があがる予報だったのでマチガ沢へ向かう。
マチガ沢を200m程入ったところに、丁度いい斜面がある。気温が高く、雪は雨にしみ込んだ状態でグズグズだ。K嶋さん指導で基本の歩き方のキックステップ・耐風姿勢・滑落停止をくり返して練習をする。そのうちに雨から雪に変わる。
天気があまり良くないのでマチガ沢はここまでとし、30分歩いて一ノ倉沢出合まで行くが、ガスで岩壁が良く見えない。ここはさっさと引き返し、帰路に向かう途中で弱層テストを行う。講師はK嶋さん、LokeとK下さんがそれぞれコメントを交えながら、シャベルコンプレッションで弱層テストこの水を含んだ雪のテストでは、この場所では雪崩ることはなさそうだ。一日目は16:30に終了した。
夜は、T口さん、O下さんの食担をやってくださり手早く手料理を出していただく。ここの管理者のB場さん、仕事を終えたK平さんも顔を出してください。それなりに楽しくお酒をいただいて就寝。

2日目、昨日と全く違った晴天の谷川、二日酔いながらも5時半起床、7時出発。7時半から4時まで時間一杯に受講。私は前夜パッキングの整理をしたときにザックからハーネスをシュラフなどのバックに移してしまっていて、現場に行ってから入ってないことに気づく。放射冷却で表面は固く締まりキックステップの練習としては好都合だ。滑落停止も気持ちよく滑るので、確実にピックを刺さないと停止できない。新人は何度も滑って体感してもらう。今度はアイゼンを履いてのか滑落停止。またスノーボラードを作ってアンカーとしてスタンディングアックスビレイで2P登り、またアンザイレンしての滑落停止訓練。
最後は西黒尾根の雪尻の観察をして、今回の講習会を終了した。

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090125白毛門

Cimg1517  新人教育訓練で谷川白毛門を登った。当初は、谷川の深雪をワカンを履いてラッセルしながらピークを踏むイメージで望んだのだが、現地に到着してビックリ!
雪は少なく1m程しかなく、それも焼結してクラストしている。ツボ足でも膝下ぐらいしかない。ましてトレースがしっかり残されており、ステップを馴らしながらの登りだった。無風快晴で1月末の谷川とは思えないぐらいポカポカ陽気な山行でした。
写真は白毛門から見える一ノ倉沢です。亀裂が良くわかります。

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090110八ヶ岳

この三連休で、八ヶ岳へ行ってきた。メンバーは、K嶋さんと新人Oさんとで、金曜日の夜は大泉にあるOさんの別宅で仮眠させてもらいお布団を拝借してあったかく眠らせてもらう。

1日目は、まだ風邪が治りきっていないながらも南沢大滝へ。トレースが無くて我々が1番に取り付きに到着。アイスクライミング初めてのOさんを大滝へ引っ張り上げる。アイス用のアイゼンではなく縦走用だったので、泣き゚゚(´O`)°゚を入れながらようやくアンカーまでたどり着く。これでアイスはコリゴリといわれたらK嶋さんの所為でからね。

2日目は、ジョウゴ沢をつめて大滝を登る。ハンガーボルトのアンカーがしっかりあり安心してビレイができた。最後は硫黄岳の稜線に出て寒風吹きさらしの中、行者テンバに戻る。

3日目は、阿弥陀北稜へ。ここも今回の寒波でトレースが消えてしまい、久しぶりのラッセルを強いられる。パワーの衰えを痛切に感じる。

帰りは小淵沢道の駅で600円の風呂spaとヒレカツ定食(900円)は、値打ちがあったbeer

今回は、カメラを忘れたので写真が無い。

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初冬の南八ヶ岳

071022_002_2 20,21日と南八ヶ岳へ行ってきた。今回はタンポポ山行のひとつで、テント泊と秋の赤岳を登ろうというのが主旨。金曜日の夜に寒気が入ったらしく、冬の装備をしていかなかったことが原因で今回は敗退だった。予測できずにいたことが悔やまれる。でもタンポポの新人山行なのでアイゼン不要、冬靴不要って言ってきたし、その訓練も装備もない状態だから無理な話だった。タンポポ新人4人、スタッフ5人 計9人のパーティ。
20日(土)は、昼前に赤岳鉱泉到着。テントを張った後の日没までの残りの時間は、硫黄岳まで足を延ばすことにした。往復3時間、いつものことながら稜線はさすがに風が強く、頂上を確認して避難小屋でちょっと休憩してそそくさと下りる。
071022_003 ヘヘッ、今回はテントの中でみんなで食事をするということで、Hピョンにジャンボテントを持ってきてもらった。以前の私ならジャンボなんか許さない立場に立っていたが、①赤岳鉱泉BCになること②新人山行で外は寒くてもテント内はこんなに楽しく暖かいことを知ってほしかった。

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八つ峰

5月3日~5日と剣の八つ峰上部へ行ってきた。うちの会のK嶋さんによるオープン山行でS井さん、S口さんと私kinkinの4人参加だった。八つ峰は剣へ通い出して、ずっと憧れていた。あの恐竜の背を思わせるような峰々が独立的に屹立し、登りがいのある稜線だ。
当初チンネ左稜線も登る予定だったので、登攀装備とルンゼから入るかもしれないとアイススクリュー2本も携えてだったので、ザックは27,8kgあっただろうか。あまりの重さに長次郎の雪渓を登るのに5時間かかってしまった。
私kinkinも50才シニアとなり、レギュラーの若手には負けたくないと意気込んだが、生まれて初めて足がつり少し歩いては休み歩いては休みの5時間もかけて、やっと池の谷乗越しに着いた始末で、すでに若手は雪洞を8分どおり仕上げた後だった。本当に申し訳ないとこの時は、自分の悔しさで一杯。情けないね。

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富士山雪山講習会

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一ノ倉沢衝立中央稜_2

翌日4日(日)4:00起床6:20出発。昨日の疲れはほぼ取れたようにうかがえる。今日は一ノ倉岳から国境稜線を経て西黒尾根を下山する予定。ビバーク地点からロープを出していく。ルートはⅢ級~Ⅳ級下グレードといったところだが、とにかく岩が脆く確認しようにも、どこを触っても浮き石だらけなので、これだけで神経がズタズタになる。更に疲労感を憶える。4P登って2時間経過したが、下を見るとまだ昨日のビバーク地点がハッキリ見える。遅々とした登りだ。
最終に近いピッチで数mの氷が張り付いたガリーが出てくる。氷なら私の得意ジャンル。カジタのピッケル、アイゼンで気持ちよく登る。自分を安心して登れるところはここだけだ。最終ピッチで、ルンゼから一ノ倉尾根を登攀してきた3人パーティと出会う。あとは、緩やかな雪壁をユックリと時間を掛けながら12:00ピークを踏む。
K嶋さんと終了の握手と記念撮影して、トマの耳を目標に国境稜線を歩き出す。ブッシュに埋もれたトレースを歩くのだが、気温が高いのでズボズボと足を取られ、疲れを倍増させる。14:20肩の小屋に到着し、小休止。本当は天神尾根を経て安直ロープウェアで降りたくて、K嶋さんに「西黒尾根から降りるんですね。」と意図的に反対のことを言ったつもりなのに、あっさりと「そうだよ。」と肩透かしを食わされ、期待した答えが聞けなかった。でも歩いていったら1時間40分後の16:00に登山指導センターに到着。おいしい水をおもいっきり飲むことができた。

忘れもの:ハーケンを持って行くのを忘れた。結局使わなかった。でもカムデバイスは非常に役にたった。

322230 所沢発 土合ロープウェイ駐車場へ(駐車場泊)
3
3日 0:20 駐車場着 神奈川岳連の雪崩講習会参加者と交流。110 就寝。4:10 起床。5:15 発→6:30~6:50 一ノ倉沢出合8:00~9:10 中央稜取付→11201210 3P目(順番待ち)→16001620 衝立ノ頭終了点→1630 ローソク岩基部 ツェルトビバーク
3
4日 4:00 起床。6:20 発→10301050 懸垂岩→1140 六ルンゼの頭→ 1230 一ノ倉岳→1430 谷川岳→14051430 頂上小屋→1600 指導センター→16201650 駐車場 入浴・食事後 2130 所沢帰宅

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一ノ倉沢衝立中央稜_1

3月になって谷川へ入山できるようになり、早速、壁にチャレンジ。
K嶋さんと一ノ倉沢衝立中央稜に入った。この話は1月にK嶋さんからあり、今シーズンはまだ私が登っていない一ノ倉尾根へ行くつもりだったが、強い勧めもあり中央稜に決まった。
冬山本チャンと言っても八ヶ岳の大同心南稜、小同心クラック、中山尾根、赤岳主稜ぐらいだし、この時期の谷川は昨年行った、東尾根と一ノ沢右壁左方ルンゼぐらいなもので今回が雪壁デビューだった。

昨年同じ時期に東尾根に登った時は、実に快適な稜線登りだったが、今回はアイゼンでミックスを登らねばならない。そう思った途端、怖さで週始めの2/27日頃から胃がキリキリ痛み出す。私の力で登れるのだろうかと仕事最中でも頭の中は、不安にかられながら当日を迎える。

金曜日夜、急いでパッキングしK嶋さん宅へ行く。谷川のベースプラザに到着したのは、0:20。自販機の前では寝酒会が始まっている。K嶋さんを存じている神奈川県連のメンバーでした。朝が早いので軽く飲んで1時過ぎに仮眠をとる。

4時起床予定が15分寝過ごし、5:15出発。いよいよ本チャンだ。自分のテンションがドンドンと上がってくるのがわかる。
約1時間余りで一ノ倉沢出合に到着。既に4人パーティと3人パーティも登攀準備を終えて次々と沢伝いに出発していく。「さあ我々も入るぞ」と気合を入れる 。

3人パーティは、一ノ沢に入るために左に入っていく。4人パーティは、どんどんテールリッジに向かって入っていく。我々はこの先行4人パーティのトレースを使わせてもらいながら、テールリッジへ向かって行った。一の倉沢は、出合では水が流れているのが見えるし、途中のところでも雪に埋もれず滝壷が見える。今年は暖冬でこの谷川にしても雪が非常に少ない。昨年に来た時は、この出合は全て雪で埋め尽くされ緩斜な雪面でしかなかった。さすがにテールリッジは、雪に埋まってしまっている。アプローチは、このテールリッジを直登せずに、衝立スラブを詰め、途中からテールリッジの上部に移って中央稜基部に到着。4人パーティに遅れること10分差、この10分の差が、トータルで2時間待ちとなってしまった。

今年の谷川の中央稜はもう冬壁ではなく、一部ルンゼに雪が残っているもののフラットソールを使えるぐらいだった。でも無雪期と違い、1泊ビバーク装備を背負っているので15kg以上あり、アイゼン登攀との2重のハンディではなかなか思うように登れなかった。無雪期に3回登っているのでルートはおおよそわかっている。奇数ピッチはK嶋さん、偶数ピッチは私となる。
4P目はこのルートの核心部、前のパーティが詰まってしまいここでも一時間待ちとなる。アンカーにぶら下がりながらすることが無く、ふと下を見るとアブミが小枝に引っ掛かっていたので、回収する。そうこうしているうちにやっと前が空いた。4P目は、カンテとチムニーの二通りあるが、私は今までどおりのチムニーを選び、5m程登る。アイゼンの逆層ほど登りづらいものはない。前爪2本だけで全体重をこの逆層に乗せる怖さは、やってみないとわからないだろう。増して正対で登らないとツァッケがはずれてしまうので、ムーブは使えないしザックが重過ぎる。「振られて滑ったらアウト」という緊張感でもうヘロヘロになりつつあった。4P目まであと5mだが、どのように振っても登れなくなる。K嶋さんにビレイ時間がもう少しかかることを告げ、目の前のピンにザックを掛け、空身でやっと乗っ越す。最後の3手はアブミを使った。セカンドのK嶋さんを引き上げ、自分のザックを回収する。
4P目核心部を過ぎたが、あと数ピッチのアイゼン登攀はセカンドであっても神経を擦り減らさせてくれる。6P目はスラブだ。フラットソールならなんでもないことが、アイゼンだとツァッケが引っ掛けるところがないと登れない。これほどフラットソールの機能のすばらしさを恋しがったことはなかった。
結局9P掛けて16:00この日の登攀終了した。かなり体力を消耗しきっていたが、今夜の寝床を作るためにロープを張りゴアツェルトに換気穴を通す。この両日は移動性高気圧が張り出してきていて、非常に天候は安定していて風も無く、月が一ノ倉沢をコウコウと照らし出している。暖かい夜の中でグッスリ安眠できた。

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深雪訓練

24,25日と関東ブロック救助隊深雪訓練/交流会に行ってきた。参加者約80名の大所帯。場所は谷川岳土合山の家に集合し、24日は室内での机上と救助犬「チャンス」の雪崩に埋没した人を探し出すデモ。25日は、西黒尾根登山口で、雪をクロネコヤマトのゴルフバック袋に詰めてけが人に見立ててシートで包み、さらにスケットストレッチャーでくるむ。その雪のけが人を5Pの引きあげと引きおろしをした。引きあげに2時間、引きおろしに1時間で訓練をおこなう。土曜日は雪が待っていたが、日曜日は快晴の中で薄手の手袋だけで搬出訓練が行えた。

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西黒尾根_ラッセル

昨日、前夜発日帰りで西黒尾根を4人で登った。谷川岳ベースプラザの駐車場の床暖房のところで仮眠し、4時起きの5時半出発。私は西黒尾根はメジャーなルートだから当然トレースがあるもんだと思って、登り口をヘッデンで探すが見当たらず通り過ぎてしまっていた。もう四季を通じて何回も来ているので、登り口など当然わかっているつもりとトレースがあるつもりが、それがなかった。4人で「あそだ、ここだ。」と言いながら、とにかく鉄塔を目印にしてと適当に登り始める。時間的にまだ夜が明けておらず鉄塔が見えなかったが、登り口の急登を息を切らせながら登る。積雪は、例年よりやはり少なく150cmぐらいだろうか、つぼ足でひざ上辺りまで埋まるが、ワカンを付けるほどでもなくストックでバランスをとりながら1時間でやっと鉄塔にたどり着いたときには、すっかり廻りは明るくなっていた。
天気は晴れ、風は無く、気温も-5℃ぐらいだろうか、額の汗をぬぐいながら水でのどを潤す。

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八ヶ岳 小同心クラック

赤岳鉱泉のテン場をベースに、guchiと☆ico☆ちゃんとで小同心クラックを登った。私は4年前の大晦日に松本に帰ってしまったM本とで登ったことがあったが、その時は登ったというよりも寒さだけが印象に残っていた。
今回は、裏同心ルンゼをつめて大同心に基部に行き、そこから小同心クラックを登った。裏同心ルンゼには、我々の前後に数パーティが入っている。F1~F5まで薄くはあるが総て凍っていてF1とF3はノーロープで登った。guchiは、今回がはじめてのアイスクライミングだが、フリークライミングをやっているからだろうセンスがよく、とても初めてとは思えなかった。

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巻機山 米子沢

Cimg1534 実は、恥ずかしながらこの練馬山の会に入り沢に入ったのは、奥多摩水根沢3回・小川谷・谷川岳万太郎・安達太良山湯川、そして今回の米子沢と7回しかない。そのうち何故か水根沢が3回も行っている。
水に濡れるのが嫌で、それも泳げないときている。それに沢は、苔むしていて濡れた暗いイメージがあり、それが足を遠のかせたところもあった。それが今年は、水根沢、湯川、米子沢ともう3回も行かせてもらった。
今回沢人(さわんど)企画で、米子沢に入らせてもらった。以前から「米子沢はナメでいい沢」と聞いていて、明るいナメの沢には行ってみたいとは、思っていたのだった。このチャンスを逃してはなるものかと楽しみにさせてもらっていた。

Uリーダーの判断で、Uさん・Mさん・Kiさんn・SuさんパーティとKinさん・Guchi・ico☆チャンパーティとの2つに分かれた。岩ならある程度自信はあるが、沢は全く素人なので岩の知識でしか判断できないが、沢での弱点を突くことは変わらない。人工物の味気ない堰堤を4つ越えるとゴーロが暫く続き、滝を一つ越えるとナメが始まった。
その頃からラストでモタモタしていたGuchiが急に元気になり出して、トップを歩き出したのだが、足の置き方、ルートファインディングのし方が、気になったので次のように助言をした。


     パーティで動いているのだから自分だけで勝手に突っ込んではいけない事
     フリーのゲレンデではないのだからわざわざ難しいところを難しく登る事がいいのではなく、弱点を突いて巧みに登ること。
     自然の岩は、浮き石などがあり確実に押したり引いたりして確認してから登る事

Cimg1550 次のゴルジュは、いくらなんでも直登できそうにないので右岸を高巻きする。結局高巻きしたのは、この1ヶ所だけだった。

ここから正面に見えるのが、スダレ状滝で、圧巻であった。名前のとおりスダレ状に水が流れている。ico☆チャンがノーロープでそこを突っ込んでいくので、危険を感じ、降りるように大声で叫ぶ。落ちれば10 mは軽く滑落することになる。

岩登りだったら、臆病でどんなところでもおっかなびっくりなので、必ずアンザイレンするが、沢の場合、水辺というクッションがあるという錯覚から安易に登ってしまう危険性があるのではないだろうか。日頃トレーニングをしていて自分の力量をわきまえているならともかく、危険予測をできないままに登る事が、如何にリスクの壁を高くして、危険を孕んでいるかが想像できよう。

Uさんは、今回の遡行前に事前に地図上でベアリングを行っており、私のようにルート図だけしか見ていなかった安易な姿勢を見透かされてようで、恥ずかしい思いをした。これを盗み取るつもりで、これからベアリングの勉強の必要性を感じた。
上部のゴルジュ帯から6m滝を左岸から直登すると、Mさんたちは左岸を更に巻いて行ったが、ラストにいた私は、直登できるかもしれないと、左岸からゴルジュを偵察してみるとクリアできると判断したので、Mさんに声かけしてゴルジュに入る。後続にico☆チャン、Guchiが来る。

Guchiに「Guchiならこの滝をどのように登りますか?この滝の弱点は?」と聞いてみると、私が描いていたルートと同じところを指し示していた。うん、やはり彼は感性が豊かだとは思っていた。私自身が決して偉ぶってそういっているわけではなく、バリエーションを何本かやっていると自分ならこのルートが安定して登れ、手足の置き所が見えてくることがある。そういうことはやっているうちに自然と培われてきたことは感じる。でも思い込みが激しくて失敗したほうが多いかもしれないけどね。

今の自分の技術で如何に選択肢をたくさん持っていて、その中からベターな方法を選べるかが、事故を起こさないことになるのではないだろうか。

ここを抜けきると大きな長いナメが出てくる。
「これだ!これが私が求めていた沢だ!」と感激に浸りながら、滑らないように一歩一歩楽しみながら遡上していく。
Uパーティとは、先ほどの高巻きで分かれてしまったので、先行していることだとてっきり思い込んでいて、はぐれた場合に1時間ごとに連絡しようと出発前に申し合わせていた。大ナメを遡上していた頃に、10:00になったので無線でコールするが連絡は取れなかった。私は気付かなかったが、関口さん、坂井さんに聞いてみると、大ナメの200m下でラペルで降りていたのが見え、互いに手を振ったよということだったそうだ。
10:30二股まで来て、もう非難小屋まで行って待つつもりでいたが、後続パーティを待ったほうがいいと判断する。動いているとそうでもないが、ジッとしていると寒いのでツエルトを被り1時間余り待つことになる。無線をオープンにしていたので、11:00 Kiさんから連絡が入る。大ナメの下にいるとのこと。こういう時は、無線があると分かれてしまっても互いに安心できるので効果大である。

今回Uさんは、昨年の小川谷の教訓を生かし、万全の準備で望まれていたので、我々も本当に安心して遡行できたことがうれしかった。
その時の小川谷の反省点

①パーティ編制をはっきり組んでいなく、分かれてしまった。無線を持っていなかったので互いに安全確認ができなかった。
②下山道で迷って時間を浪費し、なお更先行パーティを心配させた。

あとはオマケで避難小屋にザックをデポし、巻機山のピークハントしてきた。登り始めは、霧雨が降るような天気だったが、どんどん晴れ渡ってきて、湿度の低い絹層雲がたなびくような秋空に変わっていった。

今シーズンはこれで沢が終了かもしれませんが、本当にこの日は沢日和で、少ない沢登り経験の中で、もっとも楽しかった沢でした。このような沢ならどんどん行ってみたいです。

9/9
ひばりが丘/石神井公園と別々で集合22:00→巻機山駐車場1:00
9/10
起床5:00→出発6:10→二俣10:30→非難小屋12:00→巻機山山頂12:30 →駐車場17:00

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剣とヘッデン

只今!、剣から先ほど帰ってきました。

東京から馬場島までは、車で6時間。夜中走行にもかかわらず、関越道の川越から上里辺りまで連休の初日渋滞で、少々時間ロス。

0015/3(水)5時に馬場島到着。移動車中1時間ぐらいの仮眠で、出発。初めての馬場島からの剣。緊張感はそんなにないが、期待値100%。

今回は、小窓尾根~三ノ窓、チンネ左稜線を登攀、三ノ窓ベース~剣のピーク~早月尾根を下るコースだった。初日の予定では002 2300mのドームで終える予定が、1900m地点でタイムオーバー。K嶋リーダーの指導でイグルーを2時間半で作り上げる。私は、「テントの方が短時間で設営できるからいいのに。」とぶつぶつ言いながらスノーソーで雪を切り、ブロックを作る。1段目の基礎づくり頃は、なかなか捗らず剣の景色、赤谷尾根、剣尾根を見ながら休みつつだらだら作っていたが、4段目くらいになるとだんだん形が見え始め、俄然張り切りだし、ようやく立派なイグルーを作り上げることができた。直径5mはあったろうか。高さも真中で立ち上がってもなお天井に届かない。

ザックごとをイグルーに入れても余裕で足を伸ばすことができた。雪のブロックも時間が経過すればするほど硬く締まり、堅固なものとなった。一晩だけの寝床にしてはもったいないなあ。初めて作ったにしては、70点ぐらいか、及第点はもらえそうだね。ここでイグルー製作技術を盗み取った感あり。天井の隙間から見える星空を見上げながら6時間睡眠。

003 翌日5/4(木)も晴天のもと三ノ窓へ向かって出発。ニードル、ドームと進み行くが、K野さんは、高所用登攀法のため遅々として進まなくなる。2400mマッチ箱を過ぎた辺りが18:30となり、とてもこのスピードでは今日中に三ノ窓には着けなさそうな気配。ここでビバークしたいと意見したが、K嶋リーダーは、「当初目的どおり三ノ窓まで行く」という判断で、川嶋さん、moriチャン、ico☆ちゃん3人が先行し、雪洞を掘ってもらうことになった。私とK野さんは、下界の富山市、滑川市、上市町の街の明かりを見ながら、ヘッデンを点けてゆっくりと三ノ窓までの上り下りを繰り返す。1時間ごとに川嶋さんと無線で交信し、互いの状況把握をする。私は、歩いている途中で神経的なものなのか胃が痛くなってきていた。でも次の日にはすっかり忘れてはいたけれどもね。

004 もうヘトヘトになりながらもようやく24:40到着。そのころようやく雪洞が完成するが、5人はとても寝られないので雪洞内に女性3人、我々男性2人は、入り口外でプローブ4本を四隅の支柱にし、3:30ゴアのツェルトを引っ掛けて疲れて寝てしまう。翌日チンネ左稜線を登るつもりだったが、この時間から寝てとても早朝に起きて向かうことができないだろうなあと思いつつ眠りに入る。起床時間は特に決めなかった。

006 5/5(金)3:30に寝たにもかかわらず、年のせいか7:30には目覚めてしまった。寝るスペースが狭く足を折り曲げて寝苦しかったもある。前夜は暗くて周辺の位置関係がよくわからなかったが、フライ代わりのツェルトをめくると、もう目の前にチンネが見えるではありませんか。この三ノ窓のテン場には、昨夜は数張りのテントが張られていたが、明るくなるとほとんど撤収されてしまっていた。この007 日も天気良く、登りたい気持ちがどんどん湧き上がってくる。ここまで来たのだからやはりチンネを登ろうといううことになる。でも寝不足疲れもあるので、moriちゃんが作ってくれた朝食を取りながらゆっくりと準備をする。チンネの左稜線は、本当なら十数ピッチのマルチなのだが、ほんのサワリだけ登ることになった。それでも登れるだけで満足々々。12:15K嶋リーダートップで、セカンドkinさん、ico☆ちゃん、バックロープでmoriチャンが最後に登るシステムで、ピナクル手前まで登る。K野さんには雪洞キーパーをしていただき、拡張工事を請け負ってもらった。

008 出だしのアイゼンは難しく、前つめをかけられる岩が見つけられず、足で登るというより、手にテンションをかけまくって登る。フラットソールだとなんでもないルートが、アイゼンとなると途端にグレードが数段上がってしまう。K嶋さんは、よくこんな怖いところを登るよ。まったく。2ピッチ登ると、左方カンテとの間のルンゼを登りだす。こちらは雪がしまっていて、確実にキックステップすれば、安心して登ることができた。ルンゼをつめていき、本来のルートに戻って来た頃に、ようやくアイゼンが岩に馴染んで来て、登りやすくなってきた。T5手前のピナクルあたりでは、全く無雪期と変わらないような乾いた岩になっている。ベースにいる河野さんとは、稜線上からよ~く見え、ここからでも雪洞拡張工事を遂行している姿が確認できる。2時間ごとに交信。私と坂井さんは、フラットソールのクライミングシューズを持ってきたのだが、時計を見るとすでに18:00を回っていて、履く機会を逸してしまっていた。日没前になってしまったので、ここで登攀は断念し。クレオパトラニードルをうっとり眺めながら下降にはいる。この日もヘッデンのお世話になる。

009 翌日5/6(土)は、本峰を踏んで早月尾根から馬場島まで下山。省略するが最後の最後の白萩川の手前で真っ暗になり、今回3回目のヘッデン山行となってしまった。

私の理想の登攀スタイルは、ワンプッシュで軽装、スピード登攀を心がけている。でも今回剣のようにデカイ山では、それなりの装備は必要だ。背負って歩ければいいのだが、それによって時間がかかるほどリスキーさを強いられる。K嶋リーダーの懐の大きさと、一度このように決めたら初志貫徹するという強情さには、脱帽でした。でもそれがすべて結果として正解でした。みなさんの強力な「登りたいパワー」を総結集して成功しました。本当にありがとうございました。

帰り道も家に戻ってきてからも、とにかく水分を取りっぱなしでした。とにかくずっと喉が渇いていました。

コースタイム       
5月2日   22:30 西武池袋線・小手指駅 集合 22:50 発→川越ICより滑川IC経由   

   
5月3日  →4:30 馬場島着(仮眠)5:30 起床 6:20 発→7:00 ブナグラ谷出合        
            →7:30  堰堤→8:30 雷岩→10:00 1380m尾根上→12:00 1600mピーク        
            →14:45 1900mピーク→15:00~18:00→イグルー製作 泊

      
5月4日  4:40 起床、6:30 発→7:10 2100mピーク→9:30 ニードル      
           →12:10 ドーム→14:30 ピラミッド→16:00 マッチ箱→18:00 小窓ノ頭      
           →20:30 小窓ノ王基部下降点→22:10 三ノ窓、22:20~0:40→雪洞製作 泊 

   
5月5日  8:30 起床、11:45 発→12:00 チンネ左稜線バンド取付→5ピッチ登攀      
           →16:30 T5手前ピナクル群→懸垂4ピッチ→19:30 チンネ取付      
           →20:00 雪洞帰着 泊

      
5月6日  4:00 起床、7:00 発→8:40 池ノ谷乗越→9:40 長次郎ノ頭      
          →10:10 長次郎ノコル→11:10~11:40 剣岳山頂→16:00~16:20 早月小屋      
          →19:00 ブナグラ谷出合→19:40~20:30 馬場島→21:40 東洋健康ランド 泊

       
5月7日 6:10 発 滑川ICから川越IC経由→12:10 西武池袋線・小手指駅 解散 

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今晩から剣へ出発する。メンバーは、スーパーながら甘えん坊K嶋さんリーダー、高所に強いK野さん、どんどんボッカ力がついてきているmoriちゃん、会でただいま最強ico☆ちゃんと中年クライマー私kinさんの5人だ。馬場島から小窓尾根を登り、三の窓をベースにしてチンネの左稜線に行って、早月尾根を下るルートだ。残雪期の剣にはまだ入ったことがなかったので、モチがどんどんアップしていっているのが、自分でよ~くわかる。残雪が多く、各地で雪崩事故が起こっているから、状況をしっかり判断して行動したいものだ。K嶋さんリーダーに頼るのではなく、自分の感性を磨いて直感を大事にしたい。生きて帰ってこないといけないから。

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死なない程度の失敗

ここのところ週末・週明けになると、痛ましい雪崩遭難事故が続いている。うちの会も今週末に栂池ルートから入る計画が出ていたが、実行するかどうかは未定となっている。みんなリスクマネージメントをしているはずだ。なのにどうして事故があとを絶たないのだろう。

私は、山スキーはやっていないので事故状況がよく呑み込めないが、山スキーの場合、ルンゼを滑り降りることが多い。雪崩の巣だ。

雪山に入る時は、ビーコン・スコップ・プローブはもう当然だ。あとは出発前2週間前から天気図とにらめっこ、近くにスキー場があれば積雪データを蓄積しておくことにしている。特に私は谷川岳に入る事が多いので、天神平スキー場の積雪データは貴重です。あとは現場に行って弱層テストと自分の目で見た状況把握。そんなに経験があるわけではないが、ここでは山に入ったときには五感センサーをフルパワーに働かし、第六感で危険回避をしたい。この感性を磨かないと危険を顧みない無謀者となり、自殺行為になってしまう。

死なない程度の失敗は、どんどんやったほうがいい。ある人に言われた「このまま突っ込み続ければ、いつかはまた事故るよ。」って。でもその根拠が見えない。突っ込んだこともなし、かと言って行く前から中止はよっぽどでないとしない。まず現場まで行くことにしている。反論しても酒の上でだったのでよくわからなかった。でもいつも自然に対して危ないことをしているのだから、否定はできない。自分だけは二度と事故らない保障なんてない。自分を信じて、危険を楽しむなんて一般の社会で味わえますか?

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阿弥陀岳南稜

060311_012 060311_015 060311_017 5月の北アルプスを目指し、その訓練として、お嬢様方4名と私kinさんで3月11日に阿弥陀岳南稜へ行った。翌日12日の日曜日は天気が崩れるという予報のもと、土曜日1日で抜け切って、行者小屋まで行ってしまおうとリーダーM_U子さんに進言し、出発時間を1時間早める。美濃戸口で仮眠して、3時起床4時出発するが、目指す舟山十字路が見当たらず迷走して30分タイムロス。

旭小屋から稜線にあがるが、雪地帯に入るとトレースが無くなる。まあそれでも稜線をはずさずに行くので間違いは起こりにくい。3時間ほどでアオナギのコルに到着。当初の予定ではこのあたりにテントを張れば、阿弥陀岳、赤岳、天狗尾根を一望でき見晴らしがすばらしい所だ。でも今日中に抜けてしまうので長く腰を落ち着けられない。先を急ぐことにする。暫く行くと50mぐらいに渡って雪尻が出ていた。天気が良くてどんどん気温上昇する。私はアイゼンにスノーシャットを付けていないため、雪団子がつきだし1歩毎にピッケルでたたきながら最後を歩いていたら、突然5m幅の雪尻が崩れ雪が谷底に落下していく。気がアイゼンの方に行ってしまっていて、雪尻の注意を怠っていた。私の前にはS_U子さんが歩いており2人乗ってしまった恰好だった。私は右足に荷重をかけようとした瞬間だった。もし荷重をかけていたら雪とともに奈落へ行ってしまっていたであろう。S_U子さんは事態をよく飲み込めていなかったような顔をしていた。腰が抜けたような恰好で右足をブラブラ空に浮かせながら暫く呆然としていたが、動こうにも体がすぐには反応しないような状態になっていた。やっと落ち着きもう一度谷を見下ろすと100mもスパッと切れ落ちて下のほうに樹林が見えるだけだった。気温の上昇と5人のトレースが誘引して最後に歩いていた私にロシアンルーレットがまわされた形となってしまった。切れて落ちるまで1秒とかからなかった。トレース上に右足に荷重をかけていれば、おそらく私とS_U子さんは、雪尻とともにこの世から消えていたであろう。やっと動けるようになり現場から逃げるようにして離れる。振り返るとそこだけが抜け落ちている雪稜が見える。今ここに書き込みながら思い返すだけでも下半身の大事なところが萎縮してしまう。雪尻は恐い恐いと知りながら、現実に目の当たりにして二度と安易に踏み込んではいけないと経験した。

やがてP3手前まで来てハーネスを装着し、登攀の準備をする。P3のルンゼは、ロープを出さずにフロントポインティングで2ピッチ分ほど登る。私は、以前に1回ここに来ているのだが、前回はこんなに雪がなくてルートが比較的見つけやすかったのだが、P3を越えて次のP4がどれなのかが、すぐにはルートファインディングができなかった。暫く右往左往していて、左に巻くと岩に「阿弥陀岳こっち」と印したステンレスプレートを見つけて、ホッとしたのだが、ずっと左にルンゼが見えるところまでトラバースをしなければならなかった。

近くまで行くと10mの岩稜帯の片面だけのゴルジュのようなところに1ヶ所スリングが垂れていて、そこをトラバースしなければルンゼに入れない。トップの私が、ロープを出してFIXする。5人が通過するのに、時間はかかるが安全を最優先する。ここを通過して最後のルンゼを登り込む。トップを交代しながら登り切る。もう少しで阿弥陀のピークに達する。そこにはいつも見ているあの岩稜帯の阿弥陀ではなく、そこにはすっぽり雪のかぶったピークが見え、雪尻がないかビクビクしながら周りをチェックした。時間は既に15:30となり暫く休んだ後、行者小屋へと下山を開始する。

下山は、中岳、赤岳が見える稜線づたいとなるが、上から見ると斜度35度はあろうか、上級のスキーコースのようで、それでいてトレースが全く無く、どこ歩いてもOKという状態だった。トップの私が100m下って、上を仰ぐとS_U子さんの腰の引けてこわごわとした足取りが見える。ちょっとやばいなあと思いながら下りてくるのを見ていた。途中10mトラバースをしなければならなくなり、キックステップで確実にけり込んで慎重に横切る。S_U子さんの番になって、丁寧に足を置いているのだがどこかおぼつか無いとおもいきや、ズルッと両手を挙げたまま滑り始めた。私は大声で「止めろ。止めろ。」と必死で叫んだ。柔らかい雪だったので5m程滑ったところでようやく停止した。その下は200mはあろうか、中岳沢に入り傾斜が幾分かは緩やかになっていくが、もしこのまま加速がつき出していたら、もう自分の力では止めることが出来なかったであろう。私も一瞬はもうダメだと思ったぐらいだった。まだ運が残っていたようなものだ。

ここからも丁度この直下にインゼルがあったので、ここにアンカーを作りロープを出した。50mいっぱいで斜度が滑らかになり、そこからはキックステップで踏み込めば下りられるところだったので、注意しながら下りることにした。

時刻は既に17:00を廻っていたが、やっと危険度の高い場所から離れたので少し休むことにした。ふと右の中岳の尾根上を見ると200mぐらい先になにやら黒い物体が動いている。最初はカモシカかなあと眺めていたが、よ~く見ると歩き方が熊のような歩き方だ。ワッー熊だ。こちらの5人の人間が騒いでいたので尾根向こうに姿を消した。もう冬眠から醒めたのだろうか。 こちらに来ないうちに先を急いで行者小屋へ急いだ。

10日 石神井公園駅22:30~kinさん車にて~美濃戸口着1:00(仮眠)

11日  起床3:00~美濃戸口4:08車で舟山十字路5:00出発~旭小屋6:20

立場山9:15~無名峰11:00~P3超える14:15

山頂15:30~行者小屋着18:00(テント泊)

 12日 起床6:00~出発8:32~美濃戸口着10:50

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これに走って

先日の谷川岳東尾根の余韻があまりにも強烈に残りすぎている。登攀条件が良すぎて、こんなに楽しく登れたことに感謝している。そこで今シーズンにもう1回谷川に入るチャンスはないものだろうか。ウ~ン、一ノ沢左方ルンゼか一ノ沢・ニノ沢中間稜に登ってみたいなあ。この思いはどんどん膨らんでいく。チャンスは今月しかない。一ノ沢左方ルンゼならアイスクライミングなのでシンセンのコルまで登って、そこから降りれば、その日に帰ることが出来るけれども、一ノ沢・ニノ沢中間稜はロープを出すところが多いので、前夜発日帰りとは行かないかもしれないね。

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谷川岳東尾根

Img_3284_13月4日(土)に谷川岳東尾根に行ってきた。ここ3,4年計画してはペンディングになっていて、やっと行けたという安堵感が先行する。天気はgood、無風、雪質は少しクラストしていてもアイゼンはシッカリとかむ。一ノ沢からシンセンのコルの途中までは、先行している単独2人はいたが、右壁左方ルンゼに行ったのだろう。右に巻いて行った。私もトレースに連れられてそのまま行くと美しい氷の壁が出てきて、カジタのピッケルを使ってシングルアックスで3mほど登ると、向こうのほうに先行パーティImg_3297_1 の別の二人がアイスの準備をしていた。ここが一ノ沢右壁左方ルンゼだ。でもここはアイス用装備でないと登れないので、降りてルンゼをつめることになる。その後はまったくトレースがなく、自分の作ったトレースを振り返りながら満足感に浸る。最後の急登をダイレクトに進むとシンセンのコルに到着。ここから稜線上を進んでいく。もう目の前が第ニ岩峰、直登せずに右から巻くが、このトラバースがいやらしく、Img_3307_1 フロントポインティングでしっかりアイゼンをきかせて横切る。後で考えるとロープを出したほうが良かったのかもしれない。上部は左に回りこむとピンが2ヶ所あった。ここから1ピッチロープを出し岩の左ラインを登り込んで、スタンディングアックスビレイをとる。この頃からだろうか、二番手のh江さんの足とわき腹がつり出して、すごく痛がっているのだが、これだけはフォローが出来ない。かといってエスケープルImg_3310_1 ートはないし、だましだまし先に進むしかなかった。結局なんとか最後までやり遂げることは出来ていた。先に見えるのは、第一岩峰だろうか。でもガイドブックの写真と違い雪がすっぽりかぶり、とても直登できる様子じゃない。手前近くまで来た頃、後ろから若い男性二人が力強く、我々のトレースを辿ってきたので先頭を譲った。が、容姿に反して非力で、ロープを出して登るのはいいのだが、すごく時間がかかっていて、ピッチ毎に待たされた。トップを交代しなければ良かったと後悔。第一岩峰をロープを出しながら右に巻き、その後直登50mで雪尻に辿り着く。これを越えれば国境Img_3317_1 稜線に抜き出て終了となる。先行パーティ2人は、視界のまん中あたりの雪尻をピッケルで削っているのだが、ラチがあかないようだった。「スコップを持っていなかったら貸すよッ」と言ったが固辞される。待っていても仕方が無いので、私はこの弱点は「右の雪尻にあり」と判断し、30分程かけて崩す。話には聞いていたが自分が先頭になって雪尻を崩す役目になるとは予想していなかった。これはすっごく面白かった。フィックスを張って、3人とも稜線に抜け出し終Img_3321_1 了。恒例の成功の握手を交わす。トマの耳まで来て後ろを振り返ると若い二人組はやっと雪尻から脱出したのであろう。オキの耳で休憩しているのが見える。ここからは一気にロープウェイの最終に間に合うようなので急いで下山した。次回の攻撃ルートは、一ノ沢右壁左方ルンゼ、一ノ沢・二ノ沢中間稜、一ノ倉尾根を狙いたい。

Rimg0048_1 3/4(土) 3:30起床→4:45指導センター発→5:45出合い→8:00シンセンのコル→11:00東尾根→2:30オキの耳→3:25トマの耳→5:00天神平ゴンドラ乗場→6:30湯テルメ→8:00夕食→11:00就寝

3/5(日) 6:30起床→8:00水上インター→10:00解散です

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勝率50%

いよいよ今週末に谷川岳に入る。この間行った土合の周辺の雪を見ると、意外にしまっているし、もっと積雪があると思っていたが、通年ぐらいにおさまっていた。12、1月と豪雪だったが、それ以降はそんなに寒くはなっていない。もうトレースも何もないと予想していたが、うまくいけば突破できるかもしれない。どれもこれも雪がしまっている夜明け前後までにシンセンのコルまで行けたらの話だ。もう天候次第での判断になるだろう。成功確立は、50%と踏んでいる。欲を出してはいけないし、かといって臆病にもなってはいけない。要は自分に負けないことだ。結果が楽しみ~。

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救助隊交流集会

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昨日今日と谷川岳土合山の家周辺で、関東の救助隊の救助訓練に参加。土曜日は、AMは机上、昼から外に出てシート搬送して、1ピッチ引き上げる。天気は晴天。春のような日差しで汗をかきながら失敗の連続。1/3引き上げは、何度も自分ではしているしわかっているつもりが、いざやってみると時間はかかるし、1/3ではなく、気づくと1/1引き上げだったので、慌ててセッティングのやり直し。そして今日は、雪→みぞれ→雨となる天候だったが、事故発生からビーコン捜査、掘り出してシート搬送し、2ピッチ引き上げてヘリピックアップしやすいところまでけが人を引き上げる。15人1チームだったが、これでも人手は足りない。本当に真剣な訓練だった。

2池ノ内さんが「救助はマスターしていても、実際に使わないことがいいこと」。う~むもっともな話。訓練だけにして実践には、使いたくない技術だね。今回はチームレスキューだったが、今後セルフレスキューを覚えたいがために、そのヒントになるのではと期待していた。結果は○、特に二重遭難は絶対起こしてならないために、セルフビレイをしつこく言われ、またバックアップを必ずとることを学んできた。私はなんとなしにバックアップを取っては来ているが、えてしておろそかになってきていたので、反省して今後バックアップを必ずとるという鉄則を守ろう。

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谷川岳

3/4,5に行く谷川岳東尾根の山行計画書を谷川登山指導センター送っていたのが、受理されて戻って来た。もう何年越しになるのだろうか?今年は特に雪が多いため、実はすごくビビッテいる。ナイフリッジを越えられるだろうか。1日で抜けられるだろうか?もう不安だらけ。出合まで3時間かかるようであれば止めておけとなる。行けなくなるような理由付けをずっと探していいる。今年の雪は異常だから行ってみなければ状況がつかめない。できればもっと安易なところに行きたいのだが、この登竜門を抜けなければ、自分のやってきていることが総て「無」になってしまうような気がしてしまう。雪崩と滑落が恐いよ~。

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富士山雪訓

2月11日、12日とタンポポ雪訓に参加。講師はTナさん、参加者は講師を含めて12名。中の茶屋で車を止め、そこから馬返しまでの1時間は、車道の単調な道なのでつらいもんだ。後ろから秋田ナンバーの老夫婦を乗せた軽自動車が我々を追い越したと思ったら、スタックしてしまった。この時期に老人が参詣するようなところじゃないのになあと聞いてみたら、道を間違えたらしい。チェーンを持っていないので融けるまで待つしかない。以前の私も同じ目にあっていた。佐藤小屋のすぐ下でテントを3張たてて、夕方4時までフラットフィッティング、キックステップ、フロントポインティング、アイゼンワークと順々に練習。日がかげると急に寒くなったので早々に切り上げ、テントに潜り込む。久しぶりにガソリンストーブを持ってきたのだが、燃料の計算間違いで途中で消えてしまう。ガスを予備に持ってきていたのが幸いした。Tナさんがかなり酔っていて、酒癖が悪いよ~。私は風邪気味と高度のためかそんなに飲んでいないのに、悪酔いしていた。翌日は、滑落停止とスタンディングアックスビレイを重点においてまたまた寒い中で訓練をする。朝起きるとのどに痛みがある。木曜日もアイスをしていて、ちょっと体を動かし過ぎかなあ。滑落したときのすばやく行動出来るように確認する。綱さんはみんなにわかりやすく説明してくれるので、初心者でも充分伊理解できたように思う。帰りに河口湖畔の「あかり亭」のお風呂に入ったが、長湯しすぎて却って疲れてしまった。富士山は本当に訓練だけの山になってしまった。

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